2012年9月25日火曜日

中国の領土への欲望:次は韓国へ

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 つい先日まで、
 「中国とタッグを組んで領土問題で日本とあたろう」
とウハウハしていたのだが。
 中国は、さきごろまでフィリッピン・ベトナムと対峙していた。
 そして、今は日本と。
 さらに韓国とも事を構えることになった。
 残念だが、韓国は日本のように「no」とはいえまい。
 中国あっての韓国である。
 中国に横を向かれたら、もはや韓国の生きる道はとざされる
ということにもなりうる。
 あまりにも中国に傾斜したツケを支払うには、もうおそらく遅い。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/25 08:59
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/25/2012092500625.html

尖閣の次は離於島、中国が紛争地域化の動き

   
 中国が今年初め、韓国・済州島南方沖の離於島(中国名・蘇岩礁)を監視船、航空機による定期パトロールの対象に指定したのに続き、無人航空機による監視対象に含めた。
 中国は海上での領有権主張に限りない貪欲さを見せている。

 中国国家海洋局は23日、江蘇省連雲港市で実施した無人航空機を使った遠隔監視システムの技術デモンストレーションで離於島を自国の管轄海域として明示した。
 日本との領有権争いが激化している尖閣諸島(中国名・釣魚島)を無人航空機で監視する計画を明らかにした上で、離於島も監視対象に含めたものだ。
 同日のデモンストレーションには、地上にある10センチの大きさの物体まで判別できる高性能カメラを搭載した無人ヘリコプターが登場した。

離於島に対する対応、昨年までと一変

 中国国家海洋局は同日、第12次5カ年計画(2011-15年)の最終年となる15年までに沿海部の各省に無人航空機の基地を建設する計画を明らかにした。
 この基地を発着する無人航空機は、離於島を含む中国の管轄海域に随時出動し、監視任務を行う。

 中国はこれまで数年間にわたり、紛争島しょ部をめぐり、大規模な軍事演習、武力誇示、経済的報復措置などで周辺国に圧力をかけてきた。
 しかし、離於島は比較的対立が少なかった。
 ほかの島々の領土紛争とは異なり、離於島は韓中両国の排他的経済水域(EEZ)に関わる問題の上、中国が韓国にも領有権紛争の対象を拡大することを避けてきたからだ。

 しかし、昨年からは態度が変わっている。
 昨年7月に公船3隻を離於島海域に送り、沈没漁船の引き揚げ作業を行っていた韓国側の船舶に対し
 「中国の管轄水域だ」
と主張。
 昨年12月には大型の海洋監視船「海監50」を同海域のパトロールに投入する方針を打ち出した。
 韓国海洋警察の資料によると、昨年までの5年間で中国の公船は離於島海域に38回出現した。

段階的な紛争地域化狙う

 中国は23日、離於島に対する長期的な計画の存在を示唆した。
 今年初めに国務院(内閣)が決定した「全国海洋機能区画(2011-20年)」に基づき、離於島を含む管轄海域を全面的、立体的かつ精密に掌握、管理する方針を打ち出した。

 韓国政府と専門家は、離於島をめぐる中国の対応について、尖閣諸島のように巡視船などを使い、急に対立局面をつくるのではなく、段階的な紛争地域化を目指す可能性が高いとみている。
 離於島に対する無人機による監視計画もそうした動きの一環だ。

 韓国国防研究院のパク・チャングォン博士は
 「日中関係と韓中関係は異なるため、韓国を強硬に刺激することはないとみられるが、離於島の施設(海洋科学基地)の撤去を要求してくる可能性がある」
と指摘した。
 韓国政府筋は
 「尖閣諸島で日本を屈服させた中国が離於島にも目を向け、徐々に領有権を確保する戦略に出たのではないかと懸念される」
と述べた。

 韓国の政府・軍は、中国の巡視船には海洋警察で、中国軍の艦船には海軍で対応する計画を立てている。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領が出席する中、24日に命名式が行われた3000トン級の「朱雀」を済州海洋警察庁に配備し、離於島周辺海域を専門に警備させるのもその一環だ。
 韓国海洋警察は離於島に対する航空パトロールも週1回実施している。
 韓国海軍の駆逐艦、哨戒艦、P3C哨戒機なども不定期に離於島をパトロールしている。

 離於島は韓国・済州島南端部にある馬羅島から149キロ離れている。
 一方、中国の最も近い有人島であるシャ山島(シャは人の下に示す、上海市)からは287キロの距離にある。

離於島とは

 離於島は韓国・済州島南端部にある馬羅島から149キロ離れた場所にある岩礁。
 波浪島とも呼ばれる。離於島は済州島の島民の間では、海で行方不明になったり、亡くなったりした漁師が住むとされる「神秘の島」でもある。
 韓国は2003年に離於島に総合海洋科学基地を設置し、海洋調査などを行っている。


 「尖閣諸島で日本を屈服させた中国」
とはどういうことだろう。
 こういう記事を書いているようでは、事の真相がわからなくなる。
 メデイアが韓国国民を惑わせている限り、中国に毅然とした態度で臨むというのはムリのようだ。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/25 08:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/25/2012092500624.html

中国、航空監視海域を離於島まで含める
「無人航空機で統制強化」 

 中国は離於島(中国名:蘇岩礁)を自国の管轄海域だと再び主張、無人航空機の監視対象に含めた。劉賜貴・国家海洋局長(閣僚級)が今年3月「蘇岩礁を含む中国管轄海域を海洋監視船と航空機で定期的に巡視する」と発言してから半年を経てのことだ。

 中国国家海洋局は23日、江蘇省連雲港で行われた無人航空機による遠隔海洋監視システムのデモンストレーションで
 「無人航空機の利用を拡大し、離於島を含む管轄海域に対する総合管理や統制を強化していく」
と述べた、と中国国営の新華社通信が24日報じた。

 国家海洋局は同日、離於島と共に尖閣諸島(中国名:釣魚島)、南シナ海の西沙諸島(英語名:パラセル諸島)、中沙諸島(同:マックルズフィールド堆)、南沙諸島(同:スプラトリー諸島)、黄岩島(同:スカボロー礁)などを自国の管轄海域だと主張した。また、国家海洋局の于青松・海域管理司長(局長に相当)は「2015年までに沿海各省に無人航空機を使った遠隔監視基地を建設、管轄海域に対する無人機監視を全面的に拡大する」と述べた。

 離於島は韓国と中国の排他的経済水域(EEZ)が重なる地域にあるが、韓国側にかなり近い。
 韓国の南端である馬羅島から149キロの距離にあるのに対し、中国側から最も近い有人島の余山島からは287キロの距離にある。
 国際慣例に従い、重なる水域の中間線を取れば、離於島は韓国側EEZに属することになる。
 しかし、中国は
 「海岸線の長さや背後の人口などを考慮すれば、中国のEEZは東側にさらに拡張できる」
として、その場合の離於島の管轄権は中国側にあると主張している。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/25 09:00
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/25/2012092500629.html



●離於島の警備を専門に行う巡視船「朱雀」が就航。24日午後、釜山海洋警察署の専用埠頭で執り行われた第59回海警の日の記念式典で第3012「朱雀」が就航した。「朱雀」は3000トン級の大型巡視船で、全長112メートル。/写真提供=NEWSIS


離於島:国際的な慣例では韓国のEEZ内
「中国による離於島関連の主張は名分を積み上げるための時間稼ぎ」 

 離於島は国際法上、韓国、中国どちらの領土でもなく、どちらの領海(沿岸から12カイリ=22.2キロ)にも属さない。
 韓国最南端の島・馬羅島から149キロ、最も近い中国側の有人島・余山島から287キロ離れているからだ。
 最も近い中国の無人島・童島からでも247キロ離れている。

 しかし韓国政府は「離於島に対する管轄権は韓国側にある」というのが公の立場だ。
 離於島は両国が主張する排他的経済水域(EEZ:沿岸から220カイリ=370キロ)が互いに重なり合う位置にあるが、国際的な慣例に基づき、重なり合う海域の中間線を境界とすると、明らかに韓国のEEZに属するからだ。

 これに対して中国は「海岸線の長さや陸地の人口などを考慮すれば、中国のEEZはさらに東側に拡張可能」とした上で、この論理に基づき「離於島の管轄権は中国にある」と主張している。
 とりわけ中国は、EEZの基準点を有人の島とする国際法上の慣例を無視し、離於島にやや近い無人島の童島を基準にすべきと主張している。
 両国EEZの境界画定交渉が16年にわたり平行線をたどっている理由はこの点にある。

 ある外交筋は
 「中国がごり押しをしてくる理由は、離於島の管轄権を確保するに当たり、国際法上の名分を積み上げるまでの時間稼ぎをしたいからだろう」
と話す。
 今回、中国が離於島を無人機による監視対象に含めたのも、将来的にEEZ交渉で有利な立場に立つための下準備と考えられる。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/26 09:59
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/26/2012092600758.html

【社説】中国は領土拡張の野心が自らの首を絞めることを知れ
   
 中国国家海洋局は今年3月、大韓民国が管轄している離於島(中国名:蘇岩礁)を念頭に「海洋監視船と航空機で中国が管轄する海域を定期的に監視する」と宣言。
 さらに今月23日には無人航空機を利用し、離於島周辺海域を監視、管理する遠隔海洋監視システムのデモンストレーションを行った。

 馬羅島の南149キロに位置する離於島から、中国側に最も近い島は上海沖の余山島で、直線距離では287キロ離れている。
 離於島周辺海域は韓中両国の排他的経済水域(EEZ)が重なる場所だが、国際法上の等距離原則に従って海洋の境界を定めた場合、明らかに韓国の管轄権に属する。
 韓国は1952年、この海域を含む「平和ライン」を発表し、2003年には「離於島海洋科学基地」を建設した。

 韓国政府は16年前から中国政府に対し、この海域を含む済州島南方海域での境界線を決めるための話し合いを提案しているが、中国側はあれこれ理由をつけて話し合いに応じようとはしなかった。
 韓国政府はこれまで中国が境界を決めることに消極的な理由について「中国漁船の保護が目的」との見方を示してきた。
 ところが2006年に中国は突然、離於島を「蘇岩礁」と名付け、昨年にはこの周辺で沈没した漁船の引き上げ作業を行っていた韓国の船舶に対し、政府の船を派遣して「中国が管轄する海域だ」と主張してきた。
 さらに昨日は「海洋監視船と無人航空機を使って常時監視する体制を築く」と発表した。
 離於島周辺を紛争海域とする意図を露骨に前面に出してきたのだ。

 海中の岩礁である離於島は、領土紛争の対象にはならない。
 ところが中国がこのように出てきたのは、西海(黄海)から東シナ海を経て南シナ海に続く海洋ラインを掌握し、海上での覇権を確立することにある。
 中国は今年の夏、東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟する複数の国と領有権争いをしている南シナ海の西沙諸島(パラセル諸島)、中沙諸島(マックルズフィールド堆)、南沙諸島(スプラトリー諸島)を合わせて三沙市とする措置を一方的に発表し、一部の島には軍隊まで駐屯させている。
 また、東シナ海では日本と尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領有権をめぐって対峙(たいじ)している。
 尖閣諸島の領有権争いには台湾も加わり、25日には台湾と日本の巡視船が周辺海域で互いに放水を行う事態にまで発展した。

 中国政府は最近の国力向上に伴い、周辺国に対して領土拡張の野心を次々と見せているが、このような行動が自国の将来にどのような影響をもたらすのか、まずは深く考えるべきだ。
 実際、中国の脅威を感じる国々はここ数年、反中国で連帯する方向ですでに動き出している。
 中国は自らの行動によりこのような事態を招いている現実を直視しなければならない。

 今後、離於島周辺海域で中国がいつ何をしてくるかはまったく予想がつかない。
 そのため韓国政府は、中国とのEEZ画定交渉を直ちに決着させ、離於島周辺海域に対する韓国の海洋主権を確実に守らなければならない。
 また、同時に韓国国内では済州海軍基地を1日も早く完成すべきだ。
 基地建設に反対する勢力は、大韓民国が直面する安全保障上のさまざまな脅威から国民の目をそらし、イデオロギーによって国民を扇動しようとしているが、政府は彼らの妨害に屈してはならない。


 つい先程までの日本に対する領土問題の「韓中蜜月時代」は何処へいったのであろう。


サーチナニュース 2012/09/27(木) 11:27
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0927&f=politics_0927_016.shtml

中国、韓国とも領有問題が浮上、韓国「領有権主張なら強硬に対応」
        
  中国は自国領と主張する海域に対し、リモートセンシング(遠隔測定)監視・観測ステーションの設置を決定した。 
 いずれは尖閣諸島(中国名:釣魚島)や蘇岩礁(韓国名:離於島)を含むすべての海域での監視強化につなげる構えだ。 
 中国と韓国がともに領有権を主張する蘇岩礁の監視強化を狙う中国に対し、韓国では反発の声が高まった。
 中国メディアの環球時報(電子版)が報じた。

  韓国政府は中国の動きに対し、「排他的経済水域(EEZ)と蘇岩礁の科学基地運営を全力で守る」と述べ、「もしも蘇岩礁を含むEEZ内の領有権に影響を与える情況が生じれば、韓国は強硬な対応で臨む」と警告した。

  中国海洋発展研究センターの郁研究員は韓国の主張する「距離の近さ」は蘇岩礁の帰属についての根拠にはならないと主張、 
 「中国は国際慣例の多くで採用されている大陸棚を根拠に領有権を主張している」
と指摘した。

  中韓の両外務大臣は現地時間24日、国連本部で開かれた会談で海洋境界線について引き続き協議していくことを決定したが、両国の言い分には大きな隔たりがあり、解決までには時間がかかるだろう。





【おもしろ韓国】




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