2012年8月30日木曜日

汚職で刑務所行きが確定している李明博:向こう一年日本は辛くあたるだろう

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日経BPnet 2012年08月29日 
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120828/321047/?ST=business&P=1

野田首相に迫力がないのは李明博大統領の退任後を見ているからか

野田首相の迫力のなさをAKB48のコンサートで改めて感じた

 野田佳彦首相は8月24日夕に臨時記者会見を行い、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領による竹島(島根県)への上陸と、香港の活動家らによる尖閣諸島(沖縄県石垣市)への上陸事件について、「誠に遺憾の極みで看過できない」と批判し、「毅然とした態度で冷静沈着に不退転の覚悟で臨む」と決意を示した。

 また竹島について、
 「戦後、韓国は不法な李承晩(り・しょうばん)ラインを一方的に設定し、力をもって不法占拠を開始した」
と歴史的経緯に踏み込んで述べた。
 記者会見した野田さんは確かに厳しい言葉を使っていたが、しかしどうも迫力が感じられなかった。
 なぜだろう。

 私は翌25日、東京ドームで開かれたAKB48のコンサートに行った。
 前田敦子さんの卒業セレモニーの舞台となったコンサートに3日間で約15万人のファンが詰めかけた。
 彼女たちのステージに触れ、野田さんの発言の迫力のなさを改めて感じることになった。
 会場を埋め尽くす5万人のファンがAKB48と一体となり、いっしょに歌う。5万人の大合唱だ。
 そして会場からの呼びかけに、メンバーが応える。

不自由なしゃべり方をする野田首相が気の毒

 高橋みなみさんのリーダーぶりもすごい。
 絶叫して会場全体を盛り上げる。メンバーがそれぞれMCとして自分のプライベートの話をする。
 プライバシーをオープンにしてくれると思うからファンは喜び、「この子を自分が育てよう」という気持ちになるのだろう。
 彼女たちのおしゃべりには台本がない。
 途中でとちり、失敗し、中には何を言っているのかわからなくなることもある。
 そんなときもファンは大きな声援を送って盛り上がる。
 「AKB48は高校野球だ」と私は感じた。
 高校野球は内野ゴロでも全力疾走してヘッドスライディングする。
 プロ野球でエラーをすればブーイングだが、高校野球はエラーをすると大声援がわき上がる。
 AKB48もエラーをすると逆に盛り上がるのだ。

 自由奔放に一生懸命やっているAKB48を見て、野田首相の臨時記者会見を思い出した。
 野田さんはなんと不自由なしゃべり方をするのだろうか。
 野田さんにはしゃべってはいけないことがありすぎて不自由極まりない。 
 しゃべりすぎて失言でもしようものなら首相の座を失うことにもなりかねない。

 「野田首相は気の毒だ」と思わずにはいられなかった。

退任後の逮捕を恐れている?

 前回の本コラム「竹島問題をきっかけに外交・安全保障を論議せよ」で、韓国の李大統領が国内で追いつめられており、人気を回復するために日本に強い嫌がらせをしていることについて書いた。

 この問題をもう一度考えてみたい。

 もし李大統領が今年12月投票の大統領選挙に出馬するのなら、自分の人気を回復するための行為と言えるだろう。
 しかし実際には、彼は大統領選に出るわけではない。
 いったい李大統領は何をしようとしているのか。

 李大統領が竹島に上陸したり、石碑をつくったり、あるいは天皇陛下の韓国ご訪問に関して
 「訪問したいのであれば、(日本の植民地支配からの)独立運動で亡くなった方々を訪ねて心から謝罪するのならよい」
と非礼な発言をするのはなぜか。

 もしかしたら彼は大統領を退いた後の逮捕を免れるためにやっているのではないのか。

 実兄である李相得(イ・サンドゥク)前国会議員、そして側近である崔時仲(チェ・シジュン)前放送通信委員長がスキャンダルで今年に逮捕されている。李大統領への包囲網が狭まっていると考えても不思議ではない。

韓国の歴代大統領の退任後

 韓国の歴代大統領を改めて見てみると、在任中に失脚・亡命したり暗殺されたり、退任後に死刑や懲役刑の判決を受けたり自殺したりしているケースが多い。
 たとえば朴正煕(パク・チョンヒ、在1963-79)氏は在任中に暗殺された。
 全斗煥(チョン・ドゥファン、在1980-88)氏は退任後に死刑判決(後に特赦)。
 その次の盧泰愚(ノ・テウ、在1988-93)氏は退任後に懲役刑(後に特赦)。

 金泳三(キム・ヨンサム、在1993-98)氏の後に就任した金大中(キム・デジュン、在1998-2003)氏は逮捕こそされなかったが、対北送金疑惑があった。
 南北首脳会談を実現してノーベル平和賞を受賞した金大中氏だが、北朝鮮を訪問する際に巨額の金を持って行き、金正日(キム・ジョンイル)総書記に献金したというものだ。
 その後、それに関わったとされる財界人が自殺している。
 そして、前大統領の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏は親族や側近が相次いで逮捕され、自身は収賄罪容疑で事情聴取された後に自殺している。

 私はかつて岸信介元首相に次の話を聞いたことがある。
 朴正煕氏が1961年に軍事クーデターを起こして国家再建最高会議議長になったあと、来日して岸さんに会っている。
 そのとき、岸さんはすでに首相を辞していた。

朴正煕氏が岸信介氏に頼んだ二つのこと

 朴正煕氏は岸さんに二つの頼みごとをした。
 一つは、スイスの銀行を紹介してほしいというもの。
 初代大統領の李承晩氏がそうだったように大統領が失脚すると亡命して身を守るしかない。
 亡命するためにはお金が必要で、スイスの銀行にお金を貯めておかなければならないと考えたのだ。

 岸さんは
 「日本では首相を辞めた後に逮捕された例はない。
 暗殺もない。
 韓国で大統領になるのは命がけだ。大変だねえ」
と言っていた。

 朴正煕氏のもう一つの頼みごとは、
 「岸さん、韓国人は誰も信用できない。
 だから日本から大臣を3、4人貸してくれ」
というものだった。
 そういうわけにはいかないので、岸さんの舞台裏を全部引き受けていた矢次一夫氏を紹介した。

 韓国では、大統領になるのに必死の覚悟が必要だ。
 それに比べ日本の首相で亡命や逮捕、死を覚悟している人は誰もいない。

 私は何度か韓国へ行き、その度に韓国の野党国会議員と会談している。
 彼らは次のように言う。

 「韓国は、大統領が代わるとすべて変わる。
 それまで普通に議員として活動してきた者が急に逮捕されるということも起きる。
 政策も大きく変わり、北朝鮮寄りになったかと思うと、逆にアンチ北朝鮮になったりする。
 我々は日本を見習いたい」

野田首相の言葉に迫力がない理由

 私は李明博大統領と会談したことがある。
 彼がソウル市長のときだ。
 その頃、彼はしきりに
 「韓国と日本は仲良く手を結んでいかなければならない。
 そうしなければ日韓の未来はない」
と言っていた。

 その李大統領が今、日本に憎まれることを“懸命に”やろうとしている。
 それは、身の危険を感じているからだ。
 人気取りなどといった甘い問題ではない。
 必死になって自分の正当性をアピールしているのだ。

 日本の民主党首脳の中には、李大統領が退任してもし逮捕されるようなことになれば、今の日韓の緊張関係は改善されると考えている人がいるのではないか。
 口では「不法占拠である」「毅然とした態度で臨む」あるいは「国際司法裁判所に提訴する」などと言っているが、それはパフォーマンスであり、本気ではないのではないか。

 それらの発言は実は、李大統領の尻拭いのパフォーマンスであり、その分、発言に真剣さが感じられないのではないか。

 野田首相に迫力がないのは本気ではないからだろう。
 野田さん自身も、自分の言葉の迫力のなさに気づいているはずである。

田原総一朗(たはら・そういちろう)
1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、1989年からスタートした「サンデープロジェクト」のキャスターを務める。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、 1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。著作に『なぜ日本は「大東亜戦争」を戦ったのか』(PHP研究所)、『原子力戦争』(ちくま文庫)、『ドキュメント東京電力』(文春文庫)、『誰もが書かなかった日本の戦争』(ポプラ社)など多数。近著に「大転換 『BOP』ビジネスの新潮流」(潮出版社)がある。


 半分はあっているが、半分が述べられていない。
 前任の大統領がやられるのはダーテイーだからだ。
 カネまみれになっているせいだ。
 きれいならやられることはない。
 李明博などその汚さの際たるもので、就任中に兄貴が逮捕されている。
 これは間違いなく監獄行きであって、下手すると盧武鉉(ノ・ムヒョン)のように自殺に追い込まれることもありうる。
 それが怖くて、さまざまなパフォーマンスを繰り広げて、人気取りをするわけである。
 こんなことは自明のこと。
 つまり、韓国で大統領になった人はだいたい在任中に金まみれになっているということである。
 追求されてもしかたがないことをやっているということである。
 悪いのは大統領自身なのである。
 田原氏はそのことを述べていない。

 次に、竹島問題だが、誰もが認めていることがある。
 それは
 「実効支配しているものが勝ち
というシンプルな原理である。
 回りが何を言おうが、これは国際的に承認されたルールとして動かしがたい。
 よって、
 日本がどうしようとも、竹島は韓国が領有しているもの
である。
 日本がなにをやってもムダだ、ということである。
 なら武力で奪取すればいい、とバカが考える。
 それは戦争による強奪であり国際的に許されるはずがない。
 逆をいえば、中国が何を言おうが尖閣諸島は日本が領有しているもの
であるということでもある。
 中国がいかにラッパを吹こうと、どうにもならないことである。
 そこで中国は「日本にその覚悟はあるか」と軍事侵攻で奪取するポーズを見せた。
 だが日本に睨まれて、昨日白旗を掲げて撤退を宣言している。
 
 北方四島はロシアが支配しているもの。
 これも日本はどうにもできない。

 野田首相の歯切れが悪いのは、
 強いのは実効支配しているもので、この事実はいかようにしても変えられない
ということを政治家として十分心得ているからである。
 いくら迫力を込めて絶叫しても、声の大きさで状況がチリリとでも変化するわけではないのである。
 中国が尖閣諸島を問題化しない方向に向かって処理しようとしているとおなじように、日本もその道をいくしかない。
 ただ、ラッパとして
 「魚釣島は中国のものだ」
 「竹島は日本のものだ」
とそれぞれが叫び、ちいさなイヤガラセを実行する仕事だけしか残っていないということである。

 日本国民が韓国に強くあたるのは竹島問題ではなく、「天皇への侮蔑発言」なのである。
 これが許せないのである。
 竹島問題で、韓国への対応が強くなってきているというのは表現的なものでしかない。
 実際は、天皇発言問題で強くなってきているのである。
 これは、危ういことに際限なく強くなっていく可能性がある。
 歯止めが効かなくなる可能性がある。
 それが竹島対応へ投影されているのである。
 これによりあたかも竹島がメインテーマのようにとられている。
 日本国民の誰もが「実効支配しているものが強い」ことは十二分に承知している。
 北方領土への日本人の対応をみればおのずとわかる。
 なのに、なぜ事を構えようとするのかといえば、ウラに天皇発言があるからである。
 これさえなければ、竹島は尖閣と同じかたちの落とし所を持っていただろう。

 まず、李明博のブタ箱行きは確定している。
 それほどに李明博は汚職まみれになっている。
 よって、野田首相は李明博を相手にしない。
 李明博はポイントを稼ぐため、ブタ箱行きを少しでも楽にするため天皇批判を繰り返すしか手段がない。
 これでは、迫力が薄れるのもしかたがない。
 さらに竹島は迫力をこめても結果は変わらない。
 厳とした国際ルールがあるかぎり、その前ではどうにもならない、のである。



レコードチャイナ 配信日時:2012年8月30日 16時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64194&type=0

中国には礼儀を尽くし、韓国相手には無礼に振る舞う日本政府―韓国紙

 2012年8月29日、韓国紙・朝鮮日報は日本の野田佳彦首相の2通の親書を比較し、韓国には無礼に振る舞ったのに中国には外交儀礼を尽くしたと評した。環球網が伝えた。

 28日、山口壮外務副大臣が胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席宛の親書を携えて北京入りした。
 玄葉光一郎外相は親書の内容について
 「事前に内容を公開することはできない」
と発言している。
 野田首相は17日にも韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領に親書を送ったが、その際には主要な内容を外務省公式サイト、メディアに公開している。

 国家元首間の書簡は両者の合意が達成されなければ公開できないというのが外交辞令。
 日本は中国には外交儀礼に従ったのに、韓国に対しては無礼に振る舞ったと記事は結論付けている。


 単純にいうと「天皇発言」が礼儀を知らない無礼な振る舞い、と日本人には映っているということだろう。
 中国は開戦寸前かと思わせるほどにエスカレートしても、決して天皇に言及することはなかった。
 あくまでも尖閣の領土問題であった。
 韓国も竹島だけなら問題はなかった。
 それを、李明博の勇み足で天皇発言をしてしまった。
 おそらく、日本はそこで切れてしまったのであろう。
 領土の綱引きから、事が大きく離れてしまった。
 言い換えれば、イギリスで言えば女王陛下を、イスラムでいえばアラーを侮辱されたと感じるものと同じものを感じているということだろう。
 これ、解決の糸口がない。
 韓国が天皇に関する持論を展開するのはいいが、そのときはいくつくところまで行ってしまうことを覚悟しないといけない。
 韓国は今回の問題の原点は竹島ではない、ということを早めに認識したほうがいい。
 日本はとことんやってしまう可能性がある。
 これは歯止めのない問題である。
 底なしのドロ沼である。
 おそらく、大統領の交代を挟んで向こう一年間は日本は冷たく韓国にあたっていくことになるだろう。
 韓国は日本と同等の信用を得たという国際経済力で自力で乗り切っていくことになる。
 日本にとってはこれは、日本と同等の国際信用力なら自分でやっていかれるはずだ、と突き放す材料になっている。
 日本に責任はない。
 韓国が自分で自国の経済をコントロールすればいい、という根拠になってしまう。
 客観的にみて、韓国にはツライ一年が待ち構えているだろう。





【おもしろ韓国】



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