2012年9月18日火曜日

結氷期に入った韓国経済と就職戦線

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/18 12:54
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/18/2012091801207.html

応募殺到でサイト接続障害も、厳しい就職戦線

 現代重工業は14日午後、大卒新入社員の応募書類締め切りを数時間後に控え、人事課と電算課がパニックに陥った。 
ウェブサイト経由で応募書類を提出しようとする人が5000人も殺到し、サイトが接続障害を起こしたのだ。
 同社は締め切りを14日午後6時から19日午後6時へと5日間延長する措置を取った。
 同社関係者は「締め切り日に応募が増えるのはある程度予想していたが、接続障害を起こすほど殺到したのは今年が初めてだ」と話した。

 今年の大卒就職市場は、史上最悪の就職戦争に発展する兆しを見せている。
 応募者が殺到し、応募期限を延長する企業が相次いでいる。
 米国発の金融危機、ユーロ圏の財政危機などの影響で、青年層の失業率が再び上昇する中、大企業に入社しようと必死になる若者がますます増えているためだ。
 一部からは
 「韓国経済が今年上半期にゼロ成長に陥ると予想される上、来年以降も急速な回復は期待しにくい状況で、最悪の就職戦争は当面続くのではないか」
という悲観的な観測も聞かれる。

■過去最高の競争率

 先週大卒採用の応募を締め切った大企業は、一斉に締め切りを延長した。
 12日に締め切ったポスコ、大宇インターナショナルは3時間、14日に締め切った現代・起亜自グループは5時間延長。
 LGハウシスも14日夕の締め切りを急きょ4時間延長した。
 同日午後に3000人が応募サイトにアクセスするなど、応募者が昨年の2倍近くに増えたためだ。
 ハンファグループは締め切りを14日午後3時から17日午後3時へと3日間も延長した。
 同社関係者は
 「締め切り前日の16日時点で、応募者数は昨年を既に1万人近く上回っている」
と話した。

 大企業の人事担当者は
 「もともと就職難は深刻だったが、今年は特に応募者が殺到している」
と話す。
 大企業の多くは今年の競争率が過去最高を記録すると予想している。
 サムスン、SKなど一部企業は大卒者の採用規模を増やすと表明しているが、昨年6%台に低下した20代の失業率が今年は再び8%台に上昇するなど、青年層の就職難は深刻な状況だ。

 今月8日に下半期の定期採用の応募を締め切ったサムスングループでは、応募者が約8万人に達した。
 昨年の約6万人を30%以上上回る数だ。
 このうち書類選考を通過した約1万人が今月16日、全国約70カ所の学校で行われたサムスン職務適正検査(SSAT)を受験した。
 サムスン関係者は「昨年までは競争率が10倍を超えることはまれだったが、今年は過去最高の20倍に迫ると予想している」と語った。

■金融・建設は採用減

 輸出が主力の大企業は、新卒採用を拡大するか例年並みに据え置いている。
 しかし、金融危機、不動産市場の低迷による打撃を受けた金融業界や建設業界は採用を削減する動きを見せている。

 売却交渉が不調に終わった双竜建設は、先週予定していた面接を会社事情で中止すると通知した。
 リストラが避けられない状況で、新規採用は困難との判断に基づくものだ。
 大手建設会社の現代建設、大林産業、ポスコ建設なども採用規模を大幅に削減するもようだ。

 金融業界の事情も同じだ。
 昨年約600人を採用した新韓銀行は、今年の採用規模を約400人に減らす計画だ。
 サムスン火災は大卒採用を昨年に比べ30%以上少ない100人前後と見込んでいる。
 クレジットカード最大手の新韓カードも昨年を30%近く下回る50人の採用にとどめた。
 昨年約20人を採用したKB国民カードは今年の採用を見送った。
 同社関係者は 
 「内外の経済状況が良くない上、事業拡大の計画もないため、今年は新入社員を採用しない方針だ」
と説明した。

 株式取引の減少で業績が悪化している証券業界も状況が深刻だ。
 KDB大宇証券は今年下半期に昨年の半分の約50人を採用する計画だが、採用計画を撤回する証券会社も出ている。
 ある証券会社の関係者は
 「今いる社員にも退職を求めなければならないほど状況が悪化しており、新卒採用には慎重だ」
と話した。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/25 09:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/25/2012092500787.html

韓国主要企業、下期の業績予想さらに悪化
   
 韓国の主要企業の下期業績に対する見通しがさらに悪化していることが金融情報業者、FNガイドの調べで24日までに分かった。

 証券会社3社以上が業績見通しを発表している韓国の上場企業114社の第4四半期(10-12月)の営業利益予想は、合計で31兆3000億ウォン(約2兆2000億円)となり、第3四半期(7-9月)の予想を5.4%下回った。

 まもなく四半期末となる第3四半期の業績見通しも下方修正が相次いでいる。
 欧米に続き、中国でも景気低迷の兆しが見え始め、
 輸出企業の業績が急速に悪化しているためだ。

 信栄証券は、第3四半期の上場企業の営業利益予想を、7月初めに示した37兆5000億ウォン(約2兆6000億円)から36兆ウォン(約2兆5000億円)へと約4%引き下げた。
 東洋証券も第3、第4四半期の同予想を7月初めに比べそれぞれ5%、6%引き下げた。

 信栄証券のイ・ギョンス研究員は
 「今年第2四半期に上場企業の実際の業績が証券会社の予想を18%も下回ったのは、業績悪化のペースがそれだけ速いことを示している。
 中国経済が回復しない限り、第4四半期の業績見通しも下方修正が続く可能性が高い」
と指摘した。




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