2012年9月16日日曜日

韓国にとっての中国とは

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/16 09:26
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/16/2012091600127.html

【コラム】韓国が「連米和中」を成し遂げるには

 先月、韓中修交20周年を迎え、韓国の外交をめぐるさまざまな解決策が提示された。
 連米和中(米国とは連帯し、中国とは親睦を深める)、
 連米連中(米中のどちらとも連帯する)、
 求同化異(同じ点を見つけ出し、異なる点を解消する)
などだ。
 これらの解決策に共通しているのは、米国一辺倒の外交から脱し、米国と中国の間で「バランス外交」を展開すべきという点だ。
 韓国が、米国と中国の間でバランスを取ることができれば、どれだけ素晴らしいことだろうか。
 しかし、世界の冷酷な現実はこれを容易には許さない。
 現在の韓国の総合的な国力と国際的な地位を考えると、大国との関係で思い通りにならない点は数多い。

 何よりも、韓半島(朝鮮半島)問題をめぐる中国の認識は、韓国の期待と遠く懸け離れている。
 現在の状況で中国が韓半島の統一を支持すると思ったら大間違いだ。
 中国は常に「韓半島の統一を支持する」と公言してきたが、そこには常に条件が伴っている。
 すなわち「南北による平和的統一」だけを支持するというのだ。
 この言葉には、米軍などの外部勢力の介入や韓国主導の吸収統一には反対するといった意味合いが込められている。
 中国は、在韓米軍が撤収するか、または撤収条約に調印するまで、南北統一に反対し、阻止することだろう。
 中国が中朝国境地帯の軍事力を増強し、白頭山を占領するための訓練を実施していることも、これと決して無関係ではない。

 韓半島を緩衝地帯と考えている中国は、韓米同盟が維持される限り「北朝鮮の抱え込み」を諦めるつもりはない。
 2009年夏、胡錦濤・中国国家主席がトップを務める韓半島外事工作領導小組(グループ)は、対北政策の原則を「不戦(戦争防止)」「不乱(混乱防止)」「無核(非核化)」の6文字でまとめた。
 韓半島での戦争防止と北朝鮮政権の安定を、非核化よりも重視するといった原則だ。
 中国は、これを行動で証明した。
 北朝鮮の哨戒艦「天安」爆沈事件や延坪島砲撃事件とミサイル実験に国際社会の批判が集中しているときに、中国は韓国に自制を求め、北朝鮮に対する食糧やエネルギー、生活必需品の支援を続けた。
 このような中国に、非核化のために北朝鮮への圧力を要求することは、縁木求魚(誤った手段では目的が達成できないの意)だ。
 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議も、問題解決の突破口を追求するどころか、北朝鮮をなだめるのに必要な費用を韓米に転嫁する道具として利用した。

 2013年に発足する韓国の次期政権は、国際政治の中でさらに難局に直面する可能性が高い。
 中国の成長と米国のアジア回帰が北東アジアの従来の秩序を揺さぶっている上、日本の極右化は韓中日の信頼関係を根本から崩壊させている。
 こうした構造上の変化の中で、韓国が主導できる空間は決して広くはない。
 だからといって「中国は甲、韓国は乙」といった弱腰外交で生存を模索することもできない。
 今は根本的な問題解決が叫ばれる時期なのだ。

 韓国が進むべき道は、米国と中国の双方に好印象を与えられる行動を取るのではなく、二つの大国が互いに韓国を必要とするように国家の価値を高めていくことにある。
 その方法は、合わせて三つだ。
1.まずは、自主国防の力を育成し、北朝鮮の挑発と周辺国の主権侵害を防止すること。
2.二つ目は、技術力と商品競争力、文化の力を高めること。
3.そして三つ目は、長期的に南北の経済的、心理的な統合を進めていくことだ。
 この三つの根本を固めたとき、韓国は「連米和中」の大きな青写真を描き、さらには中国とも真の「戦略的協力パートナーシップ」を築き上げることができるのだ。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/16 09:46
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/16/2012091600137.html

【コラム】韓国は中国と近過ぎるのが問題

 最近、韓中の専門家会合に出席するため北京を訪れた。到着初日に他の参加者と夕食を終え、足マッサージに出掛けた。
 純朴な顔立ちの従業員がひざまずいてマッサージしてくれる姿を見て、申し訳ない気持ちがした。
 韓国と比べ、値段がはるかに安かったからかもしれない。

 翌日は終日会議だった。
 参加者は両国の懸案や地域情勢について、比較的率直に言いたいことを言い合った。
 中国側の出席者の発言にはっとすることもしばしばだった。
 内容そのものに新味はないが、中国人の発言として聞くと真実味があった。
 その上、参加者は全員が政府の研究所や軍と関係がある専門家だった。

 中国人の米国に対する反感は想像以上だった。
 特に最近、米国のアジア復帰政策に大きな脅威を感じているように感じられた。
 中国側の専門家は米国が韓日との既存の同盟関係を強化し、ミャンマー、ベトナムなど新たな友好国と連帯して、中国に圧力をかける現実に不安を隠さなかった。
 彼らが
 「米国が中国脅威論を誇張し、アジアで軍事力を増強することで、中国を封じ込めようとしている」
と強く主張した。

 一方で
 「中国の隣国は中国とこれだけ密接に結び付いているのに、なぜ心理的、政治的に中国に反感を持つのか」
という悩みも明かした。
 討論は堂々巡りとなった。
 韓米同盟と北朝鮮問題がその原因だ。
 中国は米国と同盟関係にある韓国を信じられず、韓国は北朝鮮をかばう中国を信頼しにくい。
 中国は「米国と距離を置く韓国」を望んだ。
 中国側出席者は、韓半島(朝鮮半島)の統一が米国の介入なしで実現するならば喜んで支持すると述べる一方、
 「米国はパートナーシップを重視すると言いながら、韓国をパートナー扱いしていない」
とも述べ、ひそかに離間策も講じてきた。

 とはいえ、米国では最近、アジアで対中国連合勢力を結成する際、韓国を除外しようという話も出ているという。
 どのみち韓国は中国に接近する可能性が高いため、最初から韓国抜きで、オーストラリア、日本、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、インドなどと結び付くべきだという主張だ。
 一見して、米中が対立する状況下で、韓国の戦略的、地政学的な価値が高いようにも見えるが、双方から信頼されずにいじめられる微妙な状況にあるようにも思える。

 北京から飛行機で2時間。
 ソウルに着くと、メキシコ人が口にするという
 「メキシコは神からあまりに遠く離れ過ぎており、米国とはあまりに近過ぎるのが問題だ」
という言葉を思い出した。
 巨大な麻薬消費市場があり、銃器の所持が自由な米国が隣にあるせいで、麻薬犯罪の巣窟になるなど、メキシコが抱える多くの問題は米国の隣国である点に原因があるとの見方だ。
 元は19世紀の米墨戦争で使われた表現だが、最近は大国に接する小国の立場を皮肉って使われるという。

 ほかにもある。
 ドイツ統一に対するフランス人の本音を聞いてみよう。
 フランス人はかつて
 「ドイツがあまりに好きで、ドイツが2個あればよいと思っていた」
と話していた。
 統一ドイツではなく、東ドイツ、西ドイツがあった方がよいという意味だ。
 韓半島の統一に対する中国の見方も
 「韓国は二つあった方がよい」
というのが本音ではなかろうか。

 ある政治家は以前、
 「中国に行き、安いからといって足マッサージを受け、買い物を楽しむが、しっかりしないと韓国が安値で中国人の足をもむ立場になりかねない」
と話していた。
 巨大な中国に接しながらやっていくスマートな戦略がなければ、いずれ
 「韓国は中国と近過ぎるのが問題だ」
と嘆く日が必ずやってくるだろう。


 こtれからの韓国は中国頼みになる。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/09/17 09:19
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/17/2012091700626.html

韓中通貨スワップを貿易決済に活用、協議開始

 韓国と中国が締結済みの韓中通貨スワップ協定を活用し、両国間の貿易取引時に米ドルではなく、ウォンや人民元による決済を増やす方向で協議が進んでいる。 
 韓国企画財政部(省に相当)の朴宰完(パク・チェワン)長官は今月11日、韓中経済閣僚会議後に
 「韓中通貨スワップの資金を貿易決済資金に活用することについて、中国側と実務協議に入った」
と述べた。
 閣僚会議でも議題に上ったという。

 韓中が検討しているのは、通貨スワップの限度(3600億元・64兆ウォン)の範囲内で、双方の中央銀行が民間銀行にウォン建て、人民元建ての資金を低金利で貸し、銀行がさらに輸入業者に貸し付けることで、貿易代金の決済に充ててもらう方式だ。
 例えば、中国の輸入企業が韓国の輸出企業から商品を輸入する場合、中国人民銀行(中国の中央銀行)が韓国銀行に通貨スワップ資金を要求し、ウォン資金を受け取り、人民銀がそれを市中銀行経由で輸入企業に供給し、ウォン建てで決済を行う形となる。
 その逆の方式で、韓国銀行も韓国の輸入企業に人民元資金を供給し、決済に役立ててもらう。

 しかし、通貨スワップによる資金融通には金利が発生する。
 企画財政部の関係者は「両国の中央銀行がウォン、人民元の資金をどれだけ、どの金利水準で融通するかについて協議が必要だ」と説明した。

 国家間の通貨スワップとは、預金者が非常時に資金を借り入れる当座貸し越しに似た制度だ。
 両国政府は昨年10月、通貨スワップの規模をそれまでの1800億元から3600億元へと2倍に拡大した。

 貿易決済時にドルではなく、ウォンや人民元を使えば、企業は為替変動リスクを軽減することができ、自国通貨をドルに換金する際の為替手数料などを節約できる。
 現行制度でも貿易代金をウォン建てで決済することは可能だ。
 しかし、昨年の韓国の輸出、輸入でウォン建て決済が占める割合はそれぞれ1.8%、3.4%にとどまっている。




【おもしろ韓国】



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