2012年11月6日火曜日

ちょっとお粗末過ぎる:韓国原発のもたらすもの



朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/07 12:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/07/2012110701480.html

原発2基停止、ブラックアウトの懸念も

非常シナリオにはなかった霊光原発2基のストップ
トルコから発電船借り入れを検討へ  

 「生産可能な電力は全て絞り出さねばならないほど前例のない事態だ。
 2カ月後にはブラックアウト(大停電)が発生するかもしれない」

 韓国の電力当局が非常態勢に入った。
 当局のある幹部は5日
 「霊光原発5号機と6号機のストップは、これまで予測できなかった突発事態だ。
 ストップした2基の発電量は計200万キロワットで、これらが今後も復旧しない場合、この冬は確実に電力不足となる。
 しかし今のところその備えは全くない」
と語る。

 電力供給の非常事態は6日午後4時12分、電力需要量が6392万キロワットにまで上昇したことから始まった。
 現在の電力供給能力は最大で6849万キロワットだが、この時点で供給余力がわずか457万キロワットにまで落ち込んだのだ。
 当局は予備電力が500万キロワットを下回るや、5段階ある電力需給非常警報の中の「準備段階」
をまずは発令した。

 韓国国内にある発電所の発電能力は計8200万キロワットだ。
 これに対し、来年1月の寒さが最も厳しくなる時期に予想される最大電力需要は8000万キロワット。
 これは韓国国内にある全ての発電所がフル稼働しても、予備電力がわずか200万キロワットにまで低下することを意味する。
 非常警報の3段階目に当たる「警戒」を発令しなければならないほどの深刻な状況だ。

 ところがこの秋の時点で韓国の発電所はすでに最悪の状況にある。
 5日に霊光原発5号機と6号機がストップした影響で、供給量は200万キロワット減少した。
 また11月20日には70万キロワット級の月城1号機も設計上の寿命を迎えるため、当分は稼働がストップする見通しだ。
 月城1号機を10年間稼働延長させるかどうかは、その時点では正式に決まっていない可能性が高いからだ。
 これら3基の発電能力は計270万キロワットだが、これが供給されないとなると、計算上では需要が供給を上回るようになる。
 1回でもブラックアウトが発生すれば、被害は11兆ウォン(約8100億円)に上ると専門家は試算している。


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朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/06 08:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/06/2012110600401.html

部品の品質保証書偽造を10年間見抜けなかった韓国の原発
霊光原発5・6号機稼働中止へ、冬の電力需給が落ち込む恐れも

 品質保証書を偽造した部品が10年にわたって韓国の原子力発電所に納品されていたことが分かった。
 政府はこの部品を使用している霊光原発(全羅南道)5・6号機(100万キロワット級)の稼働を中止することを決定し、これにより冬の電力需給が危機的な状況に陥る恐れが出てきた。
 来年 1-2月中に、予備電力が昨年9月15日の大停電当時と同程度の30万キロワットにまで落ち込む可能性も取り沙汰されている。

 洪錫禹(ホン・ソクウ)知識経済部(省に相当)長官は5日、政府果川庁舎で
 「2003年から今年まで、原発の部品の納品業者8社が提出した品質保証書のうち、60件が偽造されていたことが確認された。
 全般的な安全点検が必要な霊光原発5・6号機の稼働を今年末まで中止することを決めた」
と発表した。
 その上で洪長官は
 「部品の交換が遅れ、来年1月にも霊光原発5・6号機の稼働を再開できない場合、予備電力は30万キロワット程度にまで減少する可能性がある。
 企業には強制的な節約目標を示すなど、電力需給に対する強力な対策を講じ、今月半ばごろに実行する予定だ」
と語った。
 政府はオソン複合火力発電所の稼働時期を12月に前倒しし、公共機関向けの非常用発電機(290万キロワット)を投入するなど、対策を打ち出す方針だ。

 この 10年間、韓国水力原子力(以下、韓水原)=韓国電力公社の子会社=に、偽造された品質保証書を付けて納品された部品は237品目、7682個に達した。
 金額に換算すると計8億2000万ウォン(約6000万円)程度だ。
 このうち136品目、5233個の部品は霊光原発5・6号機をはじめとする全国の原発に実際に取り付けられた。

 問題になった部品は、ヒューズやスイッチなど、一般産業用として主に使用されるものだ。
 米国や欧州など海外で生産された製品を輸入する業者が「原発の部品としても使用できる」という製品認証機関の品質保証書を偽造したというわけだ。
 八つの業者はこれにより、保証書発行のための費用を1件当たり約300万ウォン(約22万円)ずつ、計1億8000万ウォン(約1300万円)程度抑えていたことが分かった。

 韓水原側は今年9月、一部の輸入業者が品質保証書をあまりにも早く入手しているとの情報提供を受け、当該製品認証機関の保証書を全数調査したところ、60件が偽造されていたことを突き止めた。
 偽造された書類は、正規の製品を導入する際の書類と比べて、明らかに違いが分かるほどだったという。

 担当者が製品認証機関に問い合わせるだけでも突き止められたはずだが、10年もの間、点検のためのシステムは機能しなかった。このため、内部の職員と共謀した可能性も取り沙汰されている。知識経済部や韓水原側は、残る11の認証機関による保証書についても調査に着手した。

 韓水原の納品をめぐる不正は悪習として染み付いている。政府は古里原発(釜山市)や霊光原発などへの納品をめぐる不正が相次いだことから、今年下半期の事業所での物品購入額の上限を1件当たり10億ウォン(約7400万円)から5億ウォン(約3700万円)未満に引き上げた。

 知識経済部は、原発などの部品を導入する際、韓国国内の認証機関による保証を行うとともに、韓水原が認証機関から直接保証書を受け取るよう、品質保証システムを改善する方針を打ち出した。
 問題が相次いでいる事業所単位での納品をやめ、本社が一括して部品を購入する案も検討している。
 同部の関係者は
 「今回の機会に、韓水原の物品購入システム全体について見直すべきだ」
と語った。
 なお、同部と韓水原は、偽造された保証書を付けて納品された部品について
 「保証書が偽造されただけで、正規の製品と同じであり、安全性に問題はない」
と説明した。
 これまでに発生したトラブルとも関係はないという。

 だが、問題になった未検証の電子部品が、原発のトラブルの原因となった可能性がある、と指摘する声も出ている。
 ソウル大のソ・ギュンリョル教授(原子核工学科)は
 「たった数日間の調査で、トラブルと関係がない、と発表するのは時期尚早だ」
と語った。

 また、100キロワット級の原発2基の稼働がストップすることにより、昨年9月15日の大停電当時のような電力需給の危機が発生しかねないとの見方も出ている。


 ちょっとこれはお粗末。
 でもこんな部品何も輸入しなくてもいいのではないのか。
 国内で作れるだろうに。
 まさか作れない、なんてことはないだろう。
 国内で作れれば、さらなる品質改良という動きになっていくと思うのだが。
 兵器の各種のトラブルを見ていると、この国、技術的に大丈夫かな、と思ってしまうのだが。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/06 08:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/06/2012110600395.html

【社説】今後も韓水原に原発の管理を任せてよいのか

 欧米などから輸入した部品を韓国水力原子力(以下、韓水原)に納める8社が、60種に上る品質保証書を偽造し、韓水原側に提出していた事実が摘発された。 
 韓水原は5日、未検証部品が2500種類以上使用されていた霊光原子力発電所(全羅南道)5号機と6号機の稼働をストップし、現在部品の交換作業を行っている。

 今回の偽造は恐らく「氷山の一角」だろう。 
 原発1基には200万個以上の部品が使用されるが、問題はその多くの部品のうちどの保証書が偽造され、実際の性能が基準を満たしていないケースがどれだけに上るか分からないという点だ。
 今回8社が一度に摘発されたのは、この種の偽造がごく当たり前に行われていることを示している。
 原発部品の輸入などを手掛ける企業が韓水原の担当者に賄賂を手渡し、韓水原側が模造や中古部品の納入に目をつぶるケースが、今年に入って相次いで摘発されている。

 関係者によると、原発の安全管理を行うに当たっての基準は、原発の燃料が溶け出す炉心溶融(メルトダウン)については原発を1万年稼働させた場合に1回、また、原子炉が崩壊し放射性物質が大量に放出される災害に関しては10万年稼働させた場合に1回発生するレベルに抑えるのが目標だという。
 この種の数値目標は、原発作業員を管理する仕組みが円滑に機能し、管理責任者や関連する企業などの間で金品の授受もなく、決められたルールに従って正常に原発を稼働させた場合に初めて意味がある。
 今のように小さな事故を関係者同士で互いに隠ぺいして大事故を誘発し、部品の納品業者と原発の管理担当者が賄賂を介した癒着を続けているようでは、原発の安全は誰も保障することができない。

 今回の書類偽造問題は、9月21日に韓水原が業界関係者から情報の提供を受け、部品の保証書を海外の検証機関に送付して調べた結果、事実が確認されたという。
 韓水原の監査室には30人以上の担当者が業務に当たっているが、9000人の全職員と協力会社1500社による汚職や不正を独自に摘発したことは1度もない。

 これでは韓水原に今後も原発の管理を任せてもよいのか、あるいは5000万人の国民の生命と財産を安全に守ることができるのか、甚だ疑問に感じる。
 韓水原で現在勤務しているエンジニアは、ごく限られた大学の出身者たちで構成されているが、このように先輩後輩の論理が支配する組織では、人員管理やコンプライアンス、汚職の摘発などがどうしてもあいまいになりがちだ。 
 今後は職員による内部告発や、原発外の関係者による指摘があった場合、それに見合った補償を行うなど、監視のための仕組みを一層強化しなければならない。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/07 12:57
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/07/2012110701480.html

原発2基停止、ブラックアウトの懸念も
非常シナリオにはなかった霊光原発2基のストップ
トルコから発電船借り入れを検討へ  

 「生産可能な電力は全て絞り出さねばならないほど前例のない事態だ。
 2カ月後にはブラックアウト(大停電)が発生するかもしれない

 韓国の電力当局が非常態勢に入った。
 当局のある幹部は5日
 「霊光原発5号機と6号機のストップは、これまで予測できなかった突発事態だ
 ストップした2基の発電量は計200万キロワットで、これらが今後も復旧しない場合、この冬は確実に電力不足となる。
 しかし今のところその備えは全くない」
と語る。

 電力供給の非常事態は6日午後4時12分、電力需要量が6392万キロワットにまで上昇したことから始まった。
 現在の電力供給能力は最大で6849万キロワットだが、この時点で供給余力がわずか457万キロワットにまで落ち込んだのだ。
 当局は予備電力が500万キロワットを下回るや、5段階ある電力需給非常警報の中の「準備段階」
をまずは発令した。

 韓国国内にある発電所の発電能力は計8200万キロワットだ。
 これに対し、来年1月の寒さが最も厳しくなる時期に予想される最大電力需要は8000万キロワット。
 これは韓国国内にある全ての発電所がフル稼働しても、予備電力がわずか200万キロワットにまで低下することを意味する。
 非常警報の3段階目に当たる「警戒」を発令しなければならないほどの深刻な状況だ。

 ところがこの秋の時点で韓国の発電所はすでに最悪の状況にある。
 5日に霊光原発5号機と6号機がストップした影響で、供給量は200万キロワット減少した。
 また11月20日には70万キロワット級の月城1号機も設計上の寿命を迎えるため、当分は稼働がストップする見通しだ。
 月城1号機を10年間稼働延長させるかどうかは、その時点では正式に決まっていない可能性が高いからだ。
 これら3基の発電能力は計270万キロワットだが、これが供給されないとなると、計算上では需要が供給を上回るようになる。

 1回でもブラックアウトが発生すれば、被害は11兆ウォン(約8100億円)に上ると専門家は試算している。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/07 12:50
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/07/2012110701435.html

原発稼働中断でトルコから発電船4隻リース検討
   
 韓国知識経済部(省に相当)と韓国電力公社は6日、霊光原発5、6号機の稼働中断に伴う冬季の電力不足対策について緊急会合を開き、政府がトルコから出力15キロワットの発電船4隻を賃借することや、公共機関の非常発電機を稼働させることなどを柱とする対策案を協議した。

 霊光原発5、6号機(合計出力200万キロワット)は、部品の品質保証書の偽造問題が発覚し、稼働中断に追い込まれ、暖房需要が増える冬季の電力不足問題が急浮上した。

 発電船は文字通り船舶に積まれた発電機で発電を行う。
 主に天災や非常事態、電力が不足している開発途上国で使われる。
 知識経済部の当局者は
 「電力事情が深刻な状況にあるため、発電船の賃借を検討している。
 1月の電力需要のピークまでに借りられるかどうか、送電網への接続可能性などについて、多角的に協議している」
と述べた。
 韓国がトルコからの発電船賃借を計画しているのは、
 トルコが電力船分野で進んだ技術力を持っているためだ。

 電力当局はまた、出力1000キロワット以上の非常用発電機を持つ公共機関に、電力需要のピーク時間帯に発電機の稼働を義務付ける方向だ。
 50万キロワット程度の電力供給が見込まれるという。

 韓国政府が対策を急ぐのは、電力不足が予想よりもはるかに深刻だからだ。
 当初は12月に寒さが本格化するまでは電力需給が悪化しないと予想していた。
 しかし、原発2基が稼働を停止した翌日の6日午後4時12分に、電力供給量から需要量を差し引いた予備電力が500万キロワット以下に低下し、「準備」段階の電力警報が発令される事態となった。


 東日本大津波みたいな突発的な自然災害ならいざしらず、ちょっとこれはお粗末である。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/10 08:03
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/10/2012111000391.html

霊光原発3号機で制御棒案内管に亀裂

 点検作業が進められている霊光原子力発電所(全羅南道霊光郡)の3号機で部品の異常が見つかった。
 品質保証書を偽造した部品が納入されていたことが発覚し、最近稼働が停止した同原発5・6号機に続き、3号機も稼働が停止された場合、今冬の電力供給がさらに深刻な状況に陥ることが懸念される。
 韓国水力原子力(以下、韓水原)=韓国電力公社の子会社=は
 「今月3日午後5時ごろ、霊光原発3号機の点検作業を行っていたところ、制御棒案内管にわずかな亀裂が見つかった」
と9日発表した。
 制御棒は燃料のウランによる核分裂連鎖反応を抑制する設備で、案内管は制御棒の通路の役割を担っている。

 霊光原発は先月18日から今月23日までの予定で稼働を中断し、点検を行っていた。




サーチナニュース 2012/11/10(土) 17:46
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1110&f=national_1110_012.shtml

韓国原発、制御棒案内管6本に亀裂…冬に電力難の恐れ

  韓国水力原子力(韓水原)は9日、南西部の霊光原発3号機(100万キロワット)の原子炉の制御棒案内管6本に亀裂が見つかったと明らかにした。
 韓国では原発の運転停止が相次いでおり、冬の電力不足を憂慮(ゆうりょ)する声が高まっている。
 複数の韓国メディアが報じた。

  韓水原によると、同原発は10月18日から検査中で、ウラニウムの連鎖反応を調節する制御棒の案内管に亀裂があることが3日、分かった。
 韓水原は、11月23日まで行う予定だった3号機の検査を12月末まで延長する方針という。

  韓水原の関係者は、
 「案内管84本のうち6本で欠陥が見つかったが、亀裂は非常に小さく、外部への漏えいもない。安全に問題はない」
と説明。
 3号機が運転開始から20年が経つことから、老朽化が原因との見方を示した。

  韓国では今回の問題により、全国の原発23基のうち7基が運転を停止したことになる。
 うち4つの原発は検査中だが、霊光5・6号機は品質証明書を偽造して納品された部品が大量に使用されていたことが発覚し、月城1号機は電源遮断機の操作ミスで、それぞれ運転を停止している。
 蔚珍4号機、6号機、古里3号機は、順次運転を再開する。

  韓国メディアは、3号機の補修作業が遅れた場合は、来年始めに最悪の電力難に陥る可能性があると伝えた。





朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/13 08:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/13/2012111300419.html

20日に寿命迎える月城原発1号機、延長可否は継続審査

 慶尚北道慶州市の月城原発1号機が、今月20日に30年の設計寿命を終える。
 原子力安全委員会(安全委)は、20日から原子炉の運転を停止し、運転延長の可否をめぐる審査を継続する、と12日に発表した。
 安全委の姜昌淳(カン・チャンスン)委員長も先ごろ「日程的に、設計寿命を迎えるまでに延長決定を出せない」とし、20日以降は当面運転が止まると説明していた。

 原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)は2009年12月、月城原発1号機の運転延長を求め安全委に申請書を提出した。 
 安全委は
 「申請書の提出から1年半以内に審査をする必要があるが、書類の補完などにかかった時間を除くと、これまでの実質的な審査期間は1年ほど。
 まだ時間的に余裕があるため、技術面での懸案などに対する審査を継続する」
としている。






【おもしろ韓国】



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