●ストッケのエクスプローリーは「ベンツ級のベビーカー」
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/10 11:29
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/10/2012111000632.html
【社説】高級ベビーカーが示す韓国社会の病
ノルウェーのベビー用品メーカー「ストッケ」の関係者が8日、韓国支社設立に関する記者会見の席で
「最高級のベビーカー『エクスプローリー』は韓国での販売台数が全体の13%を占めている。
個別の国としては(韓国が)断然売り上げトップの市場」
と語った。
ストッケのエクスプローリーは「ベンツ級のベビーカー」と呼ばれ、販売価格は169万ウォン(約12万3300円)だ。
今年初めに「輸入ベビーカーの価格は高すぎる」と非難され、5月に20万ウォン(約1万4600円)値下げして、この価格となった。
しかし、同じ製品がオランダで111万ウォン(約8万 1000円)で販売されているのと比べると、依然として高い。
10-60万ウォン(約7300-4万3800円)台の韓国製ベビーカーは、そもそも比較にならない。
このベビーカーは韓国でここ2年間に9000台以上売れたが、いまだに在庫が不足するほどよく売れている。
1人当たりの国民所得が韓国の2倍以上で、新生児の数が9倍の米国よりも、韓国でよく売れている。
ストッケのベビーカーを使っている若い母親たちが、各地域で集うケースもある。
ストッケのベビーカーを身分の象徴のように考え、どうにかして手に入れようとするのが最近の風潮だ。
ベビーカーだけではない。
ベビー服、おむつ、ほ乳瓶、チャイルドシート、ベッドのほか、30万ウォン(約2万1900円)台のおもちゃまで、高価な輸入品が飛ぶように売れる。
一人っ子が一般化したことで、若い夫婦が「うちの子だけは最高の環境で育てたい」という虚栄心におぼれ、金をつぎ込んでいるわけだ。
子どもたちをブランド品で飾るために、祖父母まで大金を出している。
統計を見ると、韓国の所得格差は先進国に比べ深刻ではない。
ジニ係数は0.310、また上位10%の所得を下位10%の所得で割った貧富比(両端10%)は10倍で、いずれも経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均レベルだ。
にもかかわらず、韓国国民の大部分は、韓国の所得格差は甚だしいと考えている。
これは、韓国社会のブランド品過剰消費と関係がある。
生まれたばかりの子どもに輸入おむつを身に着けさせ、
輸入ほ乳瓶をくわえさせ、
輸入ベビーカーに乗せなければ満足しない一部階層の派手な消費が、違和感を助長しているわけだ。
最高級ベビーカーの販売で韓国が世界トップという事実は、韓国社会が病んでいることを示している。
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/25 09:30
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/25/2012112500077.html
169万ウォンのベビーカーが売れる韓国
先日、100万ウォン(約7万5000円)を超える高価なベビーカーを取り扱っていることで有名なベビー用品メーカー「ストッケ」が韓国支社を設立するというニュースが報じられました。
そんな中、同社は最近、主要商品の価格を一部引き下げることを決めたそうです。
冬用カバー「フットマフ」は29万5000ウォン(約2万2000円)から17万4999ウォン(約1万3000円)に、ベッド「スリーピー」は155万ウォン(約11万 6000円)から115万ウォン(約8万6000円)へと、大幅に引き下げられました。
同社は「韓国市場が(全市場に)占める割合がかなり高いため、消費者に積極的に歩み寄るための措置」と説明しました。
しかし、いくら価格を引き下げたと言っても、多くの人たちにとって依然高価なものです。
ベビーカー用防寒用品「ウィンターキット」は44万5000ウォン(約3万3000円)、子ども用いす「トリップトラップ」は29万 5000ウォン(約2万2000円)です。
さまざまな使い方が可能なおむつ交換台「ケア」は89万5000ウォン(約6万7000円)。
赤ちゃんのおむつを換えるためにこれほどの大金を使う人がどれほどいるのか疑問です。
しかし問題は、韓国の一部の高所得層です。
なぜでしょうか。
ストッケは「高すぎる」という批判にもかかわらず、韓国市場では成功を確信しています。
実際に169万ウォン(約12万6000円)もするストッケのベビーカーは昨年、韓国市場が全世界の売り上げの20%を占め、1位となりました。
これは北米・南米市場を合わせたよりも高い数値です。
業界関係者は
「韓国の消費者たちは外に持ち歩くものに気を使う。
ベビーカーの場合、高価な製品を通じて見栄を張る傾向がある」
と話しています。
しかし欧州では、ベビーカーよりも室内で使うベビー用品により気を使います。
ドイツではストッケの子ども用いすが世界で最も多く売れています。
食卓で家族と共に過ごす時間を最も重要と考えているからです。
間違った消費文化の影響から、ストッケが韓国市場を甘く見ているようで残念です。
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【おもしろ韓国】
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