▲韓国製対潜ミサイル「紅サメ」が韓国型駆逐艦から試射される様子。/写真提供=国防科学研究所
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/03 10:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/03/2012100300616.html
韓国軍:対潜ミサイル10発試射へ、大統領が指示
実射後行方不明になった今年7月の事件が契機、少なくとも300億ウォンを投じてテスト
李大統領「10発試射して性能が駄目なら契約を破棄せよ」
実戦配備された後、最初の実射に失敗した韓国製対潜サイル「紅サメ」の失敗原因究明などのため、
韓国軍当局は今月末から来年初めにかけて、計10発のミサイルを試射することとした。
紅サメの価格は1発20億ウォン(約1億4000万円)で、さらに試験評価のための標的や追跡装置設置などにも1回につき10-20億ウォン(約7000万-1億4000万円)を要する。
試射を10回行うには、少なくとも300億ウォン(約21億円)の予算が要る見込みだ。
これまで韓国軍は予算不足という理由から、ミサイルの場合、通常は5発ほど試射して性能評価を行った後、量産するかどうかを決定していた。
韓国軍内外からは、300億ウォンもの予算を要する紅サメの大規模試射を契機に、韓国製兵器に対する評価基準が大幅に強化されるという見方が出ている。
■「10発撃ってみて性能が不十分なら契約破棄」―李大統領が指示
今年7月、東海(日本海)海上で試射された紅サメ(射程20キロ)は、目標に向かって約10キロ飛んだ後、海に潜り、海中を航行中に流失した。
韓国軍の消息筋は2日
「紅サメの試射失敗後、韓国軍当局が
『ミサイルの価格が高いため4発しか撃てずに受領した』
と大統領府(青瓦台)に報告すると、李明博(イ・ミョンバク)大統領が
『10発撃ってみて軍の要求性能を満たせない場合、契約を破棄せよ』
と指示した」
と語った。
また大統領府は、既に韓国海軍に納入された約50発の紅サメについても、メーカーのL社に返却するよう指示したという。
これにより、防衛事業庁や韓国海軍などでは計10発の紅サメを試射することとし、このほど試射の日程を確定した。
演習用の紅サメは、10月第3週と11月第1週に4発発射され、実戦用の紅サメは今年中に2発、2013年にさらに4発が発射されるという。
演習用の紅サメは、実戦用の紅サメと外見は全く同じだが弾頭部分に爆薬がなく、航行中の情報などを計測するセンサーが取り付けられ、発射失敗時の原因究明が可能だ。
韓国軍の消息筋は
「1発10-20億ウォンもするミサイル・魚雷などは、これまで10発未満の試射にとどまっていた」
と語った。
また別の消息筋も
「10発の試射が実現すれば、事故原因の究明や問題点の補完が可能になるだろう」
と語った。
■先進国は数十-数百発試射してから配備
韓国製兵器は、試験評価を通過しても、量産後にしばしば問題点が明らかになってきた。
03年に実戦配備された韓国製重魚雷「白サメ」は、同年中の2度の実射(5月・8月)にいずれも失敗した。
K21歩兵戦闘装甲車は10年7月、渡河訓練中に沈没し、下士官1人が死亡した。
こうした事件が起こるたびに韓国軍は、試射回数・試作品数の不足、試験場の条件不備など、予算を言い訳にしてきた。
白サメは、韓国軍の運用試験評価で5発発射しただけで量産決定を下し、K21は試作品を2両しか使わなかった。
防衛産業関連のある消息筋は
「米国や欧州など先進国の場合、ミサイルは数十-数百発試射し、戦車・装甲車は試作品を数十-数百両作って、さまざまな環境で試験評価を行ってから実戦配備する」
と語った。
また米国など先進国は、ミサイル・ロケットを実戦配備した後、実弾発射実験を随時行うが、韓国軍は廃棄直前のミサイルを選んで発射実験を行うという。
韓国軍の関係者は
「試験評価のときにはたくさん撃ってみるのが当たり前で、そうするのが良いのだが、そうすると開発費が増え、兵器の価格が上がる」
と語った。
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何を考えているのか。
実戦では使えぬシロモンを数だけ集めて、見栄を張っているとしか見えない。
確か、戦車のパワーパックも国産できずに最終的にドイツから購入することになったし、戦闘靴も水漏れするとかいう話があった。
どうも韓国の軍隊は形だけで、中身はボロボロなのだろうか。
「戦車のパワーパックも国産できずに最終的にドイツから購入することになった」
と書いた翌日の記事が下のもの。
いったい、この国の防備の技術レベルはどうなっているのかね。
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/05 10:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/05/2012100500932.html
韓国軍:K9自走砲が抱える慢性的な故障問題
韓国軍の中心戦力と評価されている
K9自走砲が、設計上の欠陥や不良部品により、さまざまな故障を起こしている
ことが分かった。
1999年から実戦配備されているK9は、ペンニョン島や延坪島などの「西海5島(西海〈黄海〉沖の北方限界線〈NLL〉近くにある五つの島)」をはじめ、
最前線の部隊に約700両が集中配備されている韓国軍の最新型兵器だ。
韓国軍の砲兵火力としては、数字の上では旧型のK55自走砲(約1000両)に比べ少ない。
それでもK9は、西海の島々に対する北朝鮮の挑発はもちろん、非武装地帯(DMZ)付近にある北朝鮮の長射程砲に対応する重要な戦力になっている。
しかし2010年11月の延坪島砲撃では、当時5両あったK9自走砲のうち、きちんと動いたのは2両にすぎなかった。
特に、戦時作戦統制権(統制権)の韓国軍移管(2015年12月)が3年2カ月後に迫る中、西北島しょ(西海沖のNLL近くにある島々)など北朝鮮の局地挑発に対応すべき韓国軍の主力兵器が頻繁に故障しているというのは問題だと指摘されている。
■エンジンから燃料が漏れて火災も発生
国会国防委員会に所属する民主統合党(民主党)の安圭佰(アン・ギュベク)議員が、4日に国防技術品質院と防衛事業庁から受け取った資料によると、K9のエンジンの重要部品として挙げられるエンジン制御装置(CDS)に欠陥があり、これが原因でエンジンが始動しなかったり、訓練のため移動している最中に突然K9が止まってしまったりするトラブルが起きている。
当局に通報があった分だけでも2010年に1両、11年に3両、12年に13両が故障し、年々数が増えていることが分かった。
昨年4月には、首都機械化師団(京畿道加平郡)のK9自走砲1両が、訓練中に移動していたところエンジンが止まり、さらに燃料が漏れ出して火災が発生した。
さらにもう1両は、操縦手の計器板に故障を伝える表示が現れ、突然エンジンがかからなくなった。
K9のエンジンを開発したドイツのメーカーは昨年、従来のCDS向けの部品生産を停止した。
メーカーからは、生産停止にした部品にかえて、再設計した部品を供給したいという通知があった。
国防技術品質院が独自に検討した結果、既存の制御装置と新たな部品の互換性が悪いことが分かったという。
■1個砲兵大隊のK9の7割以上が故障したことも
自走砲の重要装備として挙げられる射撃統制装置も、問題を起こし続けている。
09年9月には江原道鉄原に駐屯する砲兵大隊で、1両のK9の装填(そうてん)システムに問題が生じ、短時間で大量の砲弾を発射する「急速射撃」ができなくなった。
またK9は、砲口初速測定装置を使うことで、同時に撃った砲弾を同じ場所に時間差をつけて着弾させることができるが、当時は砲口初速測定装置も故障し、42発中15発しか測定されなかった。
そこで国防部(省に相当)は2010年2月と6月にソフトウエアを改善し、全部隊のK9に組み込み直した。
しかし昨年3月、京畿道坡州市にいる砲兵大隊で8両、同じく京畿道漣川郡にいる砲兵大隊で2両のK9が再び同じトラブルを起こした。
昨年11月には首都機械化師団で、13両のK9の射撃統制装置に誤作動が発生した。
1個砲兵大隊に18両のK9があることを考慮すると、大隊の戦力の70%に問題が発生していたことになる。
■重要部品は全て輸入、原因の把握もできず
K9は、既にトルコに輸出され、現在はインドネシアとオーストラリアに向けても輸出を推進している韓国の代表的な兵器だ。
しかしCDSのような約30%の重要部品は、全て輸入に依存しているのが現状だ。
昨年7月と9月には第9師団(京畿道高陽市一山)で、2両のK9の衛星利用測位システム(GPS)が故障したが、韓国軍は「米国のメーカーだけが分解・確認できる部分」として、まだ正確な故障の原因を把握できていない。
故障の問題をめぐり、ある専門家は
「国防技術品質院が最初にK9の設計図を作った後、予算・時間の制限や韓国軍の過度の介入などのため当初案に変更が加えられ、各種の問題が生じた」
と語った。
一方で韓国軍内外からは、頻発する故障の背後には中古部品の問題があるという声も上がっているという。
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/06 13:45
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/06/2012100600750.html
【社説】兵器故障のニュースはいつまで続くのか
韓国国民は今や韓国軍での兵器の故障に関連するニュースを聞くと、最初から怒りがこみ上げてくる。
軍の発表だけでは
その原因や対策はもちろん、改善策に乗り出した後の結果も何も分からない
からだ。
最近では最新兵器であるはずのK9自走砲が訓練中にエンジンがストップし、火災が発生したほか、弾薬を装填する装置まで故障し、速射ができないという問題も発生した。
K9自走砲とは2010年11月、北朝鮮が延坪島を砲撃してきた際に問題となった兵器だ。
当時、K9自走砲6門のうち1門は不発弾が詰まり、2門は砲撃統制装置の電子回路に異常が発生していずれも役に立たなかった。
朝鮮人民軍(北朝鮮軍)が短時間に170発もの砲弾を撃ち込んでくるという緊急事態の中で、K9自走砲部隊は800発の砲弾をすぐ横に積み上げておきながら、実際は80発しか撃ち返すことができなかった。
K9自走砲が北朝鮮の長射程砲に反撃を加えることができなければ、韓国軍は朝鮮人民軍の砲弾を浴びても何もできなくなってしまうだろう。
K9自走砲の国産化率は、部品基準で76.6%とされている。
しかしこのような数字は全く信頼できない。
武器の心臓あるいは頭脳ともいえるエンジンや航法装置(GPS)は輸入に頼らざるを得ないからだ。
つまりK9自走砲は、見方によっては心臓や頭脳の回転が止まった重病の状態だ。
ドイツのエンジンメーカーは、今回故障した従来型のエンジン制御装置(CDS)の製造をすでに終了しているため、新たに設計されたCDSを製造・供給すると伝えてきたが、確認したところ、現在のK9自走砲に新しいCDSを装着することはできないことが分かった。
航法装置も昨年7月と9月に2台のK9自走砲で故障したが、米国のメーカー以外は分解や確認ができない契約となっているため、今もなお欠陥の原因さえ分からない。
1000億ウォン(約70億円)もの資金を投入し、韓国国内で開発された対潜水艦ミサイル「紅鮫」は、開発過程で行われた試験発射では4発中3発が命中し、実戦配備されたが、その後最初に行われた試験発射では目標に命中せず流失した。
そのため今後改めて10発を発射した上で実戦配備するか決めることになっている。
K21装甲車は訓練中に水中に沈んで教官が溺死し、1台78億ウォン(約5億5200万円)のK2黒豹(ひょう)戦車は試験中に停止、K11複合小銃は配備中に照準鏡の欠陥が見つかり、製造が中止となった。
国民はこのような情けないニュースをいったいいつまで聞かねばならないのだろうか。
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【おもしろ韓国】
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